そう、《ロナスの碑/Rhonas’s Monument》だ。

サンプルリスト
28
4《緑地帯の暴れ者/Greenbelt Rampager》
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4《茨の副官/Thorn Lieutenant》
1《導路の召使い/Servant of the Conduit》
4《立て直しのケンラ/Resilient Khenra》
2《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》
4《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》
3《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》
2《蔦草牝馬/Vine Mare》
9
3《顕在的防御/Blossoming Defense》
3《ロナスの碑/Rhonas’s Monument》
3《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
23
4《森林の墓地/Woodland Cemetery》
4《花盛りの湿地/Blooming Marsh》
3《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis》
12《森/Forest》


《ロナスの碑/Rhonas’s Monument》?冗談でしょ?と言いたい気持ちもわかる。
だが少々考え直してみてほしい。

そもそも、DOM発売までのスタンダード(GP京都あたり)の環境トップだった緑単には二種類あった。
皆さんご存知「緑単ガルタ」と「緑単《ロナスの碑/Rhonas’s Monument》ガルタ」だ。
しかし当時はグリクシスエネルギーが流行っていたせいで、大量の除去の前にせっかく碑の設置に成功してもパンプ先が存在しないという事態も多発していた。
そしてM19環境も《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》が登場したことにより、グリクシスが流行の兆しを見せている。そんな中なぜ「緑単《ロナスの碑/Rhonas’s Monument》」なのか。

《茨の副官/Thorn Lieutenant》だ。

このカードはすごい。
2ターン目にキャストして文句のない2マナ2/3というボディに加え、完全に盤面から抹消するには除去を2枚要求する。
ここでダラダラと語るのも面倒なので、こいつの強いところは私がリンクしているPokky先生の過去記事を読んでほしい。副官に限らずM19で緑単がどういう立ち位置にいるかを説明してくれている。(無断紹介)

オールドスタイル(あえてこう表現しよう)な緑単でも強いこのエルフは、さらに《ロナスの碑/Rhonas’s Monument》デッキならとんでもない活躍をするのだ。

まずは冒頭でも説明した"碑"のパンプ先が存在しない問題の解決。
自身の能力で戦場にトークンを残せるこいつは、とりあえず肉さえいれば何でもフィニッシャーになりうる"碑"との相性がすこぶる良い。

また、"碑"デッキにありがちであった2マナ域の薄さの解消。
DOMより更に前の古代の「緑"碑"ガルタ」デッキはそれはもう2マナにクリーチャーがいなかった。
当時はM10ランドがなかったために対抗色をタッチするのが難しかったので《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》は入れられなかったし、《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》と《キランの真意号/Heart of Kiran》を同時に採用して一々探検するたびにヒヤヒヤしたものだ。
もちろん《立て直しのケンラ/Resilient Khenra》は2マナ域には数えられない。
そして何より《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》がいなかった。

だが今はどうだろう。
1マナ最強ムーブのラノワールのエルフ。
2マナにはたかり屋、召使い、暴れ者(実質2マナ域)、副官。
3マナにも環境最強ムーブのパワー5軍団が降臨している。
これは"碑"を置いて即パンプアタックができる布陣を整えるのに全く困らない。

また、副官のクリーチャーを残すという特性は《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》とも相性がいい。
収集艇+碑+暴れ者という組み合わせは誰もが一度は想像するバケモノコンボだ。その接着剤としてこの小さなしぶといエルフは収集艇の複数採用を肯定してくれる。
そのため、自然と赤単相手にも強い構築になり、収集艇と相性のいいケンラ、暴れ者、碑を効果的に運用できるというわけだ。


ここまで長々と書いたが、ロナスの碑の魅力はまだまだ残っている。
もちろん、"碑"を採用しないタイプにも魅力はある。
この記事は、
《ロナスの碑/Rhonas’s Monument》+《茨の副官/Thorn Lieutenant》
《茨の副官/Thorn Lieutenant》+《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》+《ロナスの碑/Rhonas’s Monument》
《ロナスの碑/Rhonas’s Monument》+《緑地帯の暴れ者/Greenbelt Rampager》
《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》+《緑地帯の暴れ者/Greenbelt Rampager》
《茨の副官/Thorn Lieutenant》+《立て直しのケンラ/Resilient Khenra》
《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》+《立て直しのケンラ/Resilient Khenra》
etcetc...
こういった《茨の副官/Thorn Lieutenant》が接着剤となることで、緑単の中で複数のシナジーを作り出せることを紹介しただけなのだ。

緑単というアーキタイプはどこまでも愚直で、自分の色を出せる。この先は皆にも自分で色々と試しながら改善をしてもらいたい。

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